人生は不安定な航海だ
―ウィリアム・シェイクスピア(イングランドの劇作家、詩人)
人生はいろんなものに例えられる。
例えばマラソンや登山。
道中の楽しみや苦労のあとの達成感、なんてことが目に浮かぶ。
チョコレートやビスケット缶に例える人もいる。
「甘いだけじゃもの足りない」とか「好きなものから食べてるとあとあと苦労する」なんて意味らしい。
人生は本当に多様だ。
そして様々な人生を悲劇・喜劇として描きつくした劇作家、シェイクスピアは人生を不安定な航海だと例えている。

なんだか少し物騒な例えだね
シェイクスピアが生きた時代(1564~1616)は日本でいえばちょうど戦国時代の終わりから江戸幕府誕生のころ。亡くなった年はちょうど徳川家康と同じだ。
このころは今とは違って少しの天候不順がたちまち飢饉を起こしたり、感染症が発生すれば原因もわからず人がバタバタと倒れたり。そしていつ戦争に巻き込まれるかもしれなかった。
人の死がいつも身近にあって、自分の力ではどうしようもない災厄とも付き合っていくしかない、そんな時代だったんだ。
そして時はまさに大航海時代。
岸が見える近海だけでなく、すでに大陸を超えた航海が盛んにおこなわれていた。ヨーロッパから遠く離れた日本にだって、鉄砲が伝わったり、たくさんのキリスト教宣教師がやってきたことでもわかるよね。
だけど船はまだ気象に左右されやすい帆船で、地図や海図も発展途上。まだまだ航海は命がけ。港を出た船が戻らないなんてことも当たり前。そんな航海の不安定さがシェイクスピアの人生観にも重なったんだろう。

でも今の時代はそんなことないよね
確かに、シェイクスピアの生きた時代に比べると今は本当に安定した世の中になった。
世界中でベストセラーになった「サピエンス全史」で有名なイスラエルの歴史学者ユヴァル・ノア・ハラリもこう言っている。
人類は自らにとって最大の敵であり続けた飢饉と疫病と戦争を克服しつつある。
ホモデウス
異常気象が増えたり、天変地異が起こったり・・といっても毎日のご飯に困ることはまずないし、新型ウィルスが大流行して大騒ぎになっても、命の危険がどのくらいあるのかっていうと、発達した医療技術や制度のおかげでこれも限定的といえそうだ。

やっぱり今の世の中にはあてはまらないんじゃないの
でもね、一方ではこんなデータもあるんだ。

・7割以上が「最近不安を感じている」と回答。(調査開始から8年連続、昨年より微増)特に若年層に顕著で、女性20~30代の約9割が不安を感じている結果に。
・最も不安に感じていることは「老後の生活や年金」が全体の約3割でトップ。
今年は「台風・豪雨・洪水」が大幅に上昇し、「地震」を抜いて3位に。
-セコム株式会社 第8回「日本人の不安に関する意識調査」-
シェイクスピアの時代とは大違いの現代日本でも、4人のうち3人ものひとが様々な不安を抱えている。

へえ~、しかもお年寄りより若いひとのほうが不安が大きいんだね
そう。
そして命の危険そのものよりも社会的な不安や経済的な不安がほとんどだ。
ちょうど今、この記事を書いているのは2020年の5月、新型コロナウィルスによる緊急事態宣言中でおそらくさらに多くの人が不安を抱えているに違いない。

不安をなくすにはどうすればいいの?
安心して航海をすすめるために
人生の航海術=ファイナンシャル・プランニング
そんな不安を和らげるのにとても役立つ「人生の航海術」ともいえる考え方が「ファイナンシャル・プランニング(FP)」だ。
ファイナンシャル・プランニングはみんながそれぞれに持っている目的地(ライフプラン)に向かって、より安全に、より快適にたどりつく方法を見つけ、実現していくプロセスのこと。
見えない霧の中を進むのはとても不安だけれど、行く先が照らされていれば少しは和らぐ。
行く先に待ち受けるのがたとえ大きな氷山でも、手前で発見できれば少しの軌道修正で避けることもできる。
近道や、寄り道、回り道、いろんな航路を知っていればその時の自分に合った道を選択することができる。
優れた「航海術」はときに危険で不安定な航海から守ってくれる。
同じように「ファイナンシャル・プランニング」が人生をより安定したものに導いてくれる。
そして航海術の専門家、航海士がそうであるようにファイナンシャル・プランニングの専門家であるファイナンシャル・プランナー(FP)の仕事は仲間を安全に目的地まで連れていくことだ。
| 航海 | 人 生 | |
| 必要なもの | 航海術 | ファイナンシャル・プランニング FP |
| 専門家 | 航海士 | ファイナンシャル・プランナー FP |
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らっきいも一介の航海士としてこれまでいくつかの海を渡ってきた。
就職、結婚、子育て、住宅の購入と売却、転職、開業、成功と失敗、栄光と挫折、出会いと別れ、その他もろもろ・・コミックスならすでに100巻ではおさまらないエピソードだ。
今となっては、あの時に知っていればなあ、と思うことも少なくない。
こんなに大量の情報が、こんなに手軽に手に入る世の中になったのに、本当に大切なことをgoogle先生でも教えてくれないことがある。
そんな思いもあって、もうずいぶん前からセミナーなんかを通じて発信してきた「人生100年のFP航海術」をこのサイトにまとめることにした。
特にこれから船長となって新しい海に出ようとするみんなには役立つんじゃないかな。

うん、ちょっとワクワクしてきたよ
まずは航海術の基本ともいえる、出航にあたっての心構えからだ。
そしてらっきいが自分自身の航海で気付いたこと、考えていること、伝えたいことなんかを自由気ままに航海日誌に書き留めている。
これはまだ少し先のことだけど、いずれは航海の仲間を増やして港町も大きくなるかもしれない。
インターネットなんていう、世界中にまたがるとてつもなく大きな海で、こんな小さな小さなサイトにたまたま立ち寄ってくれたのも何かの縁。
これから始まる君の大航海に、役だつヒントが見つかればとてもうれしい。











